海に突き出た半島の先の小島まで、小さな八幡橋を歩いて渡ると現れるのが八幡神社。大漁祈願、海上安全等漁業の守り神。
旧1月17~19日には八幡祭が行われ、勇壮な弓引神事が行われる。
季節には美しい紫陽花が境内を飾る。
答志島を愛した歌人・柿本人麻呂がこの島を題材に詠んだ句が、歌碑に刻まれ、ここに残されている。創立年代は不詳であるが、『志陽略志』には、八幡宮の名が記されている。明治41年、大築海神社、明治42年に小築海神社を合祀して、八幡神社となる。
八幡祭りの舞台でもあり、寛文11年の棟札が残されている。107段ある会談の入り口には、柿本人麻呂の歌碑が建立されている。
本殿は神明造り。神紋は丸に八の字である。祭神は八幡神ほか。祭祀は、旧暦1月例祭・弓祭が行われる。
柿本人麻呂の歌碑
~釧著く答志の崎にけふもかも大宮人の玉藻刈る羅ん~
(今日あたりも、答志の崎で大宮人たちが美しい藻を刈って遊んでいることでろうか)志摩地方を訪れた持統天皇の様子を想像し詠んだとされている。